賢い保険クレームの仕方
車のフェンダーをスーパーの駐車場でこすった、または洗濯機があふれて洗濯室の床が水浸しになった-こんな場合、保険会社に知らせるべき? ・・・多分しないほうがいいでしょう。
過去3年ほどの間に保険会社は大きな損害を抱えたため、最近ではクレームをいくつも出すお客に対して保険料の値上げや、時には保険をキャンセルしたりすることがますます多くなってきています。これはクレームを何回も出すお客様に限らず、間違った種類のクレームを出すお客様にも当てはまります。以下の例は少なくともクレームの電話をする前にもう一度考える必要のあるケースです。
ダメージが1,000ドル以下のもの
保険の基本的な考え方は「何か大きな損害があり、それにより経済的にあなたが貧窮することがある場合に使うもの」ですから、ちょっとぐらいの時に使うものではないのです。そう考えると免責を500ドルや1000ドルにして、それ以上のダメージ以外の時には保険を使わないようにすることで保険料を低く抑えることができます。最近ではこの方法は保険料でお金をセーブするだけでなく、補償を持つこと自体を助けています。クレジットカードや貯金を使って自分で払う方が、保険を使ったために後々高い保険料を払ったり、保険会社からキャンセルされるよりましかもしれない場合が往々にあります。小さなクレームを保険会社に度々することの問題は、本当にあなたがクレームを入れなければならないような大きな事故の時にこの小さなクレームを入れたことがあなたに不利に跳ね返ってくることです。
怪我人のいない事故
もしダメージがあなたの車だけであるか、又は誰も乗っていない車にぶつけた場合、できるならば自分のお金で直すとこを考えた方がいいかもしれません。特にあなたの運転歴が、3年以内に事故を起こしていたり、違反チケットがあるなどの場合、自分に責任のある損害を自分のお金で払うのは、結果的に値上がりした保険料を払うより安くつくかもしれないからです。しかしながら、自分の起こした事故を保険会社に知らせないのは危険な行動でもあります。例えば他の運転者が関わっていたり、怪我人又は同乗者がいた場合、法的にクレームをするように決められてはいませんが、特に他の誰かがあなたのポリシーにクレームを入れそうな場合には、すぐに保険会社に知らせた方がいいでしょう。何故なら、あなた自身のレポートが保険会社に入っていたほうが後々有利でしょうし、最悪の場合、保険会社はあなたが事故を報告しなかった非があるといって訴えられた場合、裁判費用を支払わないかもしれません。もしポリスレポート(普通、怪我人がいたり、財物にダメージがあった場合義務的に作られる)が制作されている場合にはどちらにしろ保険会社は知ることになります。
水又はカビの被害
保険会社は最近特に水やカビに関するクレームに非常に敏感になっています。CLUEというシステムを通して保険会社の90%はクレームの事実を把握しています。保険会社のうち何社かは水に関して一件でもクレームがあると保険を売りません。これは保険を買うのが難しくなるだけでなく、家を売却する際にも問題になります。
損害があなたの怠慢から発生した場合
シロアリによる被害など、あなたが防ぐとこのできた損害については普通保険ではカバーされません。保険会社にしてみればシロアリが床を食い荒らす前にきちんと防衛手段をとっておくべきだし、屋根や蛇口の水漏れなどはすぐに修理しておけば大きなダメージにならなくてすんだものなのに、放置しておいたために被害が拡大した場合などはカバーしないことになっています。
だからといって保険のクレームができないというわけではありません。慎重になることによって保険は本当に必要なときに使うことができるというわけです。