家財保険で補償されないもの
家財保険で何がカバーされ、何がカバーされないかご存知でしょうか? 以下に「カバーされないもの」を紹介しますので、この機会にご自分の保険証券を今一度確認されてはいかがでしょうか。
カビと水によるダメージ
以前は水道管の破裂で受けたダメージは、それによるカビのダメージも含めてカバーされましたが、今はカバーされません。35の州でカビによるダメージの補償に上限をつける、または補償条項を削除することが認められています。水によるダメージについても多くの保険会社が補償に上限をつけているのが現状です。
戦争・核事故・テロ
暴動や市民暴動で家が焼け落ちた場合には保険でカバーされ建て直しができます。しかし、テロ、戦争による侵入軍から受けた被害、発電所の事故で放射能の被害を受けても保険ではカバーされません。
自然災害
野火で家が焼け落ちた場合、発展地域に住んでいればカバーされます。しかし、人里離れた所や消防署から遠く離れた所に住んでいる場合はカバーされません。また、地震で家が崩壊したり、洪水で水浸しになったり、 ハリケーンで飛ばされた場合もカバーされません。地震やハリケーンの多い地域に住む人は別途、自然災害専門の保険会社で保険をかけています。
怠慢
暴風で木の枝が倒れてきて家が壊れた場合はカバーされます。しかし、シロアリによって壊れた場合はカバーされません。つまり、メンテナンスをきちんとしていれば防げたダメージについてはカバーされないということです。2年に1度は水漏れ、家のヒビ、腐食、ネズミ、シロアリの調査をし、修理しておくことがおすすめです。
犬
ピットブル(闘犬用に改良された犬種)、ロットワイラー(ドイツ原産の大型番犬)、ジャーマンシェパード、ハスキー、エスキモー、狼の血を引く犬種、といった犬を飼っていると保険が高くなります。また、保険料が高くなるからといって犬を保険の対象外にするのも危険なことです。万が一、人を噛んだり飛びついたりして怪我を負わせた場合、保険がなければ多額の損害賠償を負うことになります。犬が人を噛んだ事故に年間10億ドルが費やされていることからも事故の多さがわかりますし、保険会社も事故を起こしたことのある人のリストを持つなど対応には慎重になっています。噛み癖や飛びつく癖のある犬はちゃんとしつけておくことが大切です。
故意に起こしたダメージ
先夫、先妻に放火されたダメージはカバーされます。しかし、反抗期の子供や別居中の配偶者に放火されたダメージはカバーされません。 つまり、被保険者の身内にあたる人が故意にダメージを起こした場合はカバーされないということです。 別居中の配偶者については、 同居はしていなくても保険証券や財産証書に名前が載っていたりすることから判断が難しくなっています。実際のところ、 保険会社はこのような問題は拒否するか、カバーに上限をつけるかしています。 被害者の弁護人はこのようなダメージは前もって回避できなかったとしてこれらの保険内容は正当でないとしていますが、 今のところ、反抗期の子供には第3者の協力を得る、ホームセキュリティを強化する、別居中の配偶者とは早く離婚する、 しか手立てはないようです。
電気機器製品
電気機器製品に関するカバーは保険会社によって違いますが、平均して約2500ドルが上限です。ですから、自宅で仕事をしていて電気機器製品を多く使用している場合やそれ以上のカバーが必要な人はオプションの保険が必要となるでしょう。
高級品・コレクション
アンティーク品、拳銃、宝石、コレクション、高級毛皮を所有している場合はオプションの保険に入る必要があります。 一般的な保険ではカバーされる額に上限があり、その額も約200ドル~1000ドルと高級品やコレクションをカバーするのには低額です。これ以上のカバーが必要な場合は購入時のレシートのコピーと共にリストアップし、オプションの保険に入る方が安全でしょう。