レンターズ保険って必要なの?
よく、『家具は中古だし、高価なものなど何も持っていないのでレンターズ保険はいらない』と言う方がいますが、レンターズ保険は、家財だけを補償するものではないのです。一般にレンターズ保険(又はテナント保険)と呼ばれるものは、大きく分けて2通りの補償に分かれています。
財物
こちらはもちろんアパートや、借家に置いてあるご自分の家財が、火事や盗難にあったときの補償です。
賠償責任
ここでカバーされるのは、自動車事故に関わる以外の全ての個人賠償責任です。日常生活から発した思いもかけない事柄や事故によって、他人に身体的傷害や物的損害を与え、法律上の賠償責任をあなたが負ってしまった場合、この保険があなたを護ります。この保険は、相手被害者への賠償金支払いだけではなく、弁護士費用などあなたを衛る法務費用も全てカバーされるので、訴訟社会のアメリカではとても重要な保険です。
例えば、よく失火責任と聞きますが、これは例えばAさんが借家に住んでいて、火事にあい、火事の原因が明らかにAさんにあると思われる場合、大家さんの保険会社は損害賠償金をAさんに要求してきます。そのときAさんがレンターズ保険を持っていれば、Aさんの保険会社は、Aさんが訴えられて裁判になったときの弁護費用や、Aさんに非があったことが裁判で明らとなり、損害賠償金を支払うように決まった場合、Aさんの持っているレンターズ保険のセクション2のリミットまで支払います。ですから、レンターズ保険の個人賠償責任保険の補償内容は、できるだけ、高く設定しておきたいものです。保険料にして年間10%も変わりません。(通常100,000ドルからの補償で、上限は、500,000ドルです。)
さらにお持ちの賠償責任保険(自動車保険とレンターズ保険両方にかかる)に1ミリオン上乗せの補償を得らるアンブレラ保険を追加利用すれば、(1年間で約120ドル前後の保険料)安価に十分な補償が得られます。 但しこちらは通常自動車保険とレンターズ、ホームオーナー保険とも同じ保険会社で加入していることや、運転歴がいいこと、クレームをいっぱい出していないなどの付保条件があります。したがって、どなたでも購入出来るわけではありませんが、オプションがある方は検討の価値があります。