レンタカーの保険は買うべきか?

レンタカーを借りる時、お店で勧められる保険は必要ですか?


Q:家族で休暇に行き、レンタカーを借りました。自分の車に保険はかけていますが、その保険はレンタカ-にも適用されるのですか?

A1:まずは、自分の保険会社に問い合わせましょう。
通常、私用目的で使われるレンタカー(乗用車、ミニバン、ピックアップトラック、SUV)は自分の自動車保険とまったく同じ内容で補償されます。しかしUHALなどの引越しトラック、キャンプなどに使うRVは対象外となります。但し、自分の自動車保険に車体保険(ComprehensiveとCollision)がついていない場合は、車体の修理代や、レンタカーが盗まれた場合等は補償されません。

A2:クレジットカード会社に問い合わせましょう。
殆どのクレジットカードは、そのカードでレンタカーを借りることにより、ある程度の補償(CDW)を提供する場合があります。どのような補償をしてもらえるのかは、カード会社により異なりますのでご自分のクレジット会社に問い合わせましょう。 "Doos this card offer a collision damage waiver when I rent a car?"

一般的に自分の個人自動車保険で十分な賠償責任保険に入り、車体保険もお持ちの方がクレジットカードを使ってレンタカーを借りる場合、レンタカー会社のカウンターで、薦められるような保険は必要ないと思います。上記2つの補償が有ることが条件です。

(しかし心配性の方はどうぞ続きをお読みください。)

一つ気をつけていただきたいのが、CDW又はLDWと呼ばれる補償です。
CDWはCollision Damage Waiver と呼ばれるもので、レンタカー会社によっては、LDW (Loss Damage Waiver) とも呼ばれます。これらは保険ではありません。この補償はレンタカー会社が顧客による衝突事故によって被る結果的損失の権利放棄を約束するものです。要するにお客様に対して事故の責任追及をしないという約束です。こちらは以下のような理由によりできれば買っておいたほう賢明でしょう。(クレジットカードの特約の一つで補償されていれば必要ありません)

損失補償額の相違:
個人自動車保険は、損失を受けたものに対してActual Cash Value、又は修理に必要な金額しか補償しません。レンタカ-会社の契約では、“Full Value”を要求できるとしてある所がほとんどです。

セトルメント:
上記のように実際の修理費用、リプレイスメント費用に相違がでてくるのは必死として、保険契約には、「保険会社は修理、廃車にする前に車を調べる権利を有する」と云う条項があります。しかし、レンタカー会社はあなたの保険会社とは何の契約もしていないので、保険会社の調査の前に修理にかかってしまうかもしれません。この場合、保険会社との契約を破ったということで、保険会社はこの車に対しての補償を拒否するかも知れません。CDWを購入していれば、このようなことに頭を痛める必要がありません。

支払い:
さらにその契約には、賠償金を直ちに支払う義務があるとしているところがほとんどです。通常、これはレンタカー料金を支払うのに使ったクレジットカードに請求されます。そしてこのチャージの為にクレジットリミットを越えてしまうかもしれません。

間接的な損失:
損害を受けたレンタカーが修理の為に損なう収益もあなたの責任となります。通常このような補償は、個人保険では補償制限があります。

その他の費用:
レンタカー会社は、直接修理にかかった費用の他に、例えば、牽引費、アプレーザル、車庫代などをあなたに請求するかもしれません。これらの費用は普通個人保険の補償ではカバーされません。

他の保険:
個人自動車保険は、他にあてはまる保険があった場合、その補償でたりない部分を補うとしています。したがって(旅行保険、クレジットカード会社の保険)他に保険があった場合、どの保険会社がどれだけ補償するかを決めるのに長い時間がかかるのは必死ですし、法廷沙汰になるかも知れません。