子供の自動車保険をどうするか
自分の子供がまだ同居していて車を買った場合、親の保険に入れるべきでしょうか、別の保険を子供の名前で買うべきでしょうか? 「どちらにした方が保険料が安くなるか?」ということだけ考えていると、いざ事故があった時、補償が充分にあるかどうかにまで考えが及ばず、 後で後悔するかもしれません。多くの場合、子供が運転する車のタイトルを子供自身の名前にすることで保険料が安くなるとアドバイスされることがあるようですが、もっと注意すべきなのは、そうすることで親の賠償責任が低くなるといわれることです。果たしてそれは事実なのでしょうか?
ここで、保険の基本を再度確認してみましょう。
例えば、親と同居している16歳の娘と17歳の息子がいるとします。息子は自分自身の名前で両親とは別の保険に入っています。そうすると16歳の娘が兄の車を使用する際には、両親の保険ではカバーされていないので、兄の保険だけに頼ることとなります。 また、親がアンブレラ保険を持っていたとしても、息子が自分の車で事故を起こし、アンブレラ保険が必要になっても、親のアンブレラ保険による補償はされません。普通は子供が免許証を取得するにあたり親の署名が必要とされるので、例え車のタイトルの名前を子供自身のものにしても、子供が起こした事故の責任から親は逃れられません。
さらに保険料をセーブしようと安い保険を子供の名前で購入すると、何かあったときに保険の補償に大きな差ができてしまうのです。実際問題として、子供を自動車保険に入れることはとてもお金のかかることですが、安い保険に入れて数十ドルか節約しようとすると、後々何かあった時に大きな賠償責任の問題に直面するとこになるのです。