GA州で自動車保険料が高いワケ

ここ数年自動車保険の値上がりが目立っている。そこで他州ではどのような状況なのか調査を実施。調査結果は、ジョージア州民にとっては厳しいものであった。下記の州別ランキングを参照いただきたい。

2014年 平均自動車保険料の州別ランキング

1  ミシガン  2,551
2  ウエスト・バージニア  2,518
3  ジョージア  2,201
4  ワシントンDC  2,127
5  ロード・アイランド  2,020
   
51  オハイオ  926
    (単位:ドル)全州平均:1,507ドル


この調査は、40才独身男性が平均的な補償内容(注1)で無事故無違反、クレジットスコアが高いという条件で、マーケットシェアの高い5保険会社による見積もりをした結果の平均保険料のランキングである。

(注1)平均的な補償内容:対人/対1事故/対物の賠償補償額それぞれ 100/300/50 (単位:千ドル)、車両保険-市場価格、免責 500ドル。無保険者保険 100/300/50 (単位:千ドル)、医療費用、ロードサイドアシスト

平均保険料は以下の要因によって大きく左右される。
 1. 州内の大都市の数
 2. 交通量とその状態
 3. 州の保険規則
 4. 無保険者の人数
 5. 自動車泥棒の頻度
 6. 保険会社数

ジョージア州は、2013年度には全米8番目に保険料の高い州とランキングされ、2014年には全米3番目に高い州とランキングされた。これは2000年代に保険局による強力な市場統制によって保険料の値上げが統制されたため、多数の保険会社が市場から撤退し、競争力が著しく低下したためである。その結果、保険料統制も緩和された為、その反動で毎年のように保険料が値上げされるようになっている。

さらに、堅調な地域経済、増え続ける人口と交通量の為に通勤時間も全米トップ5にランクされ、それに伴って交通事故も多発している。

上記のような要因によって、保険料が上がらない方が不思議なくらいの状況である。従って他州に引っ越すという選択肢のない方は、高い保険料をさらに上げない為に、スピードを落として、安全運転を心掛け、クレジットスコアを上げるように努力するのが賢明。また保険料を半額近くに引下げるには、5年以上の中古車に乗り、自賠責の車両保険を削除するなどの、覚悟と我慢が必要なので留意されたい。