もし事故にあったら・・・
できれば知らないでいいことですが、もし事故に遭った時の為に、自分の保険の内容と事故処理のプロセス、そして保険金の支払いなどについて知っておきましょう。
プロセス:準備すべきこと
自分の運転する車のグローブボックスに自動車保険のインフォメーションIDカードと保険会社の電話番号が記載されている「自動車事故処理の手引き」を保管しておきましょう。
小さな事故でも必ず警察を呼び 警察が来て引き上げるまで必ず現場に残り、担当の警官の名前を確認し、どのような状況だったかを自分なりに説明しましょう。例え小さな事故であっても、自分に非がなくても、自動的にその事実が記録されると思ってはいけません。
事故にかかわった人の名前、住所、免許証番号、そして保険会社の情報を交換するようにしましょう。携帯電話などで相手のナンバープレート、IDカードを撮るのもよいでしょう。
事故現場での処理が済んだら保険会社へクレームを入れます。その後通常48時間以内に保険会社より事故確認の連絡があります。
自動車事故クレーム処理について
相手にぶつけられた場合:
相手の保険会社へクレームを入れます。こちらは自分の保険とは無関係になります。相手の情報が分からない場合は Police Report に必要事項が記載されてますので、それを参考にして相手の保険会社へ事故の報告をします。
当て逃げ:
駐車中に誰かに車をぶつけられ犯人が分からない場合もPOLICEのREPORTがあれば無保険者保険から補償されます。但し、この場合通常$250の自己負担がありますので修理見積もりを取った後、保険使用について検討されて下さい。
自分が起こした事故、自損事故の場合:
相手の修理費は自分の保険から全額支払われます。補償金額が十分でない場合、自己負担しなければいけないのでなるべく補償金額は高め設定にされた方が良いでしょう。 月々の保険料金をおさえる為に補償内容を低くするよりもかなりのお金がセーブできるはずです。自分の車の修理については車両保険を持っている場合は免責額を超えた金額が100%補償されます。
例)修理費用$6,500、免責額$500;自己負担$500、保険会社負担$6,000
ポリシー
必要にならなければ自動車保険のポリシーを読んだことのある人はまずいません。例え事故にあっても保険のポリシーを読む気にはなれないでしょう。しかし此処は一つ頑張って読んで見ましょう。 ポリシーの補償内容詳細を明記してあるDeclarationsを見て自分の選んだ補償内容を確認しましょう。レンタルカー、レッカー車などのサービス又は車体保険の免責額などがここに明記してあります。 最後にInsuring Agreementを読んでみましょう。これにはどんなことに対して補償があるのか、又Exclusionsはどんなものに対しては補償がされてないかなどが明記してあります。
保険金請求
もし仮に被害を受けたのがあなた自身の車だけであったとしても、修理を進めるのはかなり大変です。この時になって初めてリプレイスメントコスト(買い換え価格)とはマーケットバリュー(市場価格)とは違うということに気が付くかもしれません。車を買い換えるには程遠い保険金しかもらえないのに保険会社は全損というかもしれません。一つ覚えておかなければならないのは修理費は保険会社から出てくるかもしれませんが、修理の過程を管理するのはあなただと言うことです。 これはあなたが納得できないクレイム処理にはその旨を告げ、説明を受け。納得がいくようプロセスを進めるということです。もし、どうしても納得がいかない場合には代理店に連絡し、あなたの州の Insurance Department に連絡すべきです。 基本的にもしあなたの過失で事故を起こした場合、その後3年間は高い保険料を払うことになります。飲酒運転、若年者の事故、違反などはとても大きなツケになって返ってきます。
事故は起こしても、巻き込まれても損なものですから、せめて自分で事故を起こさないように安全運転を心がけましょう。また米国では代理店がクレイムプロセスに直接関わることはありません、しかし、ご相談を受けアドバイスを差し上げることが出来ますので是非ご利用ください。