余裕ある老後生活の為に...
米国での老後生活を、ソーシャルセキュリティーの収入だけにたよってはいけません。ソーシャルセキュリティはこのままでいくと、2035年に破産するというデータがあります。より詳細にいうと、2016年にはソーシャルセキュリティー入金額より出費額が超過してしまい、2038年にはソーシャルセキュリティー自体が保有している額をすべて使いきってしまうのです。これが本当に起こると、どうやって政府はその不足金を補うのでしょうか?
考えられる3つの策は、
1. 税金を異常に高くする
2. 借金する
3. 給付金を下げる
と、総て酷いものです。
この危機を回避する一つの方法として、まだまだ定年には早すぎる働き手のソーシャルセキュリティーへの保有金を、直接個人で投資口座にいれて運用するという法案があります。勿論そうなると投資リスクは個人の責任になります。そこで今回は、運用するにあたってもっともリスクが少ない、あるいは全くない、と言っても過言ではないプログラムをご紹介します。
保険会社数社(評定でA+を得ている)が出している市場連携型年金プログラム(Equity Linked Annuities)がそれです。まず、大きく三つのメリットがあります。
1. 元金は保険会社が保証
2. 年間最低1.75%の利回り保証。現行利回りは3.8%
3. 証券市場(S&P500Index)の年間運用実績の最高70%(7年契約)、75%(9年契約)を選択
②又は③の選択は、プログラム終了時点で運用実績を見てからその多い方を選ぶことが出来ます。つまり「保証利回りと証券市場の成長性」、両方を兼ね備えたプログラムなのです。最低保証があるので多額の預金も安心です。最低5千ドルから始められます。しかし、年金プログラムですので、途中で解約しないことが条件となります。もし途中解約すると、違約金(毎年下降)を支払わなければいけません。しかし、老後のことを真剣に考えるならば、よほどのことがない限り解約はしないでしょう。そうなると、これ以上に安全で確実に増える、しかも受け取る時には、資金がより多いほうを選べる年金としては、かなりの優良プログラムだとは思いませんか? そこで...
IRA口座(Individual Retirement Account)を利用して、この優良年金プログラム(最低 3,000ドルから)を使うとどうなるのでしょう。IRAとは個人で老後生活資金を積み立てていくために、政府が優遇措置をとっている口座名です。
税金を払っている人なら誰でも持つこ とができます。この口座(4 月15 日までに前年度分を拠出)は、年間5,000 ドル(2009&2010 年度)まで、税金控除で自由に運用できます。もちろんCD、Mutual Fund(投資信託)などにもこの口座は利用できます。ここで前述した年金プログラムをこの口座を利用して運用した場合はどうなるのかを見てみましょう。まず、3,000ドルを年金プログラムにIRAを利用して、投資したとします。仮に最低保証利回りの3% で計算すると、最初の一年目で90 ドルの利子がついたことになり、総額3090 ドルになります。二年目か らは月々250 ドル、年間3000 ドルいれると、総額6,090 ドルになり、3%の利子で、総額6,272.70ドルになります。25年間続ければ最低$118,667.02となります。
これは保険会社により保証されている最低金額です。そしてもし証券市場が回復(S&P 平均利回り11%)すればその実績額の75%を選択することも出来るわけです。$418,606 x 75% = $313,955 つまり市場の 変動を気にすることなく老後生活の設計が安心して出来るわけです。
利合計で元金と利子も含めて総額でどんどん雪だるま式に増えていくのです。もちろん元金が増えていけばいくほど、利子も多くつきます。この複利合計で得たすべてに拠出期間中は税金はかかりません、しかし、定年になって必要なお金を月々引き出すときには所得税10%~30%(個人収入による)がかかりますが、この税金は元々支払わなければいけない所得税ですので、増やしたぶんだけ得ということになります。